このブログで新型コロナウィルスのことを書くのは始めてです。人によっていろんな解釈を伴う事案なので、いち個人の一面的な見解を述べるのはどうかと思い、取り上げることを控えてきましたが、節目を迎えたので少し書きたいと思います。
どんな節目かというと、シンガポールで、シンガポール入国による感染者増を除く、国内感染者発生が2週間ゼロで、クラスター認定の場所が遂に消えた!というものです。
やりきったなあ、シンガポール!という気持ちの高鳴りです。これがこの記事の投稿の動機です。
これだけで話を終えてしまうと、起承転結の起で終わってしまうので、日本との関連性を含めてもう少し話を展開させたいと思います(笑)
冬が近づき、日本では感染者が増え、シンガポールでは日本からの入国者の扱いが変わりました。少し前からホテル隔離ではなく自宅隔離でOKとなっていたのですが、それが撤回され、政府指定のホテル隔離という、より監視度の高いルールに再び従わなくてはなりません。
で、思うのは、各国コロナ対策への評価って、やっぱり1日毎の感染者数の推移なんだな、ということです。
日本ではいろんな評価の仕方をしている人がいることに驚きます。僕はこの新型コロナでいとこを亡くしているので、大いに恐れるべきで、完全に下火になるまで対策し続けるものだと認識していますが、重症者率や死亡率は日本では高くないとか、ただの風邪とか言う人がいて「正しく恐れていない」よね?と言いたい気持ちで一杯です。
いくら感染者に対して死亡率が低いといっても、1日の感染者数が3,4桁を推移しているうちは、国際社会は日本に門戸を大きく開いてくれることはありません。
日本のニュース記事を見ても、国内経済と感染者数とのバランスばかりを気にしているような報道ばかりなので、ここだけはちょっと述べておきたかったところです。コロナ封じ込めに尽力している人も沢山いるんだし、封じ込めの成果で意識の高揚感が得られるような日本の団結力を見せてほしいです。日本から出てきた身ではありますが、シンガポールにいても日本人であることを背負って生きていて、日本コロナ対応どうなの?数増えてるけどどうしちゃったの?的な話を会社の同僚とのランチで聞かれて話さなければならないこともあり、やっぱり日本人としては、日本のことを見下げられないようなことを話したいですね。日本の外に出ているとはいえ、自分は日本人としての能力を仕事でもプラスに差別化できることを信じて生きているので、やはりこの大きな問題でも、国際社会に通用するような形で対応して欲しいです。
日本はスポーツイベントで国民の意識が高揚する(逆に他のことでは難しい)というような傾向あると思うので、来年の東京オリンピック本気でやりたいなら、アスリートを全面に出して感染予防策の徹底を訴えかけるキャンペーンとかやったらいいのではと思っています。国レベルの難題に取り組むには、やっぱり国民全体での意識の高揚が不可欠と思うんですよね。(と書きつつも、そんな生易しい対策でなく、今はもう強制力をもった対策が必要な段階にあるのかも、という気もしています。)